グレイスワイン【山梨県 中央葡萄酒】

　栽培醸造部長を務める三澤彩奈さんは目をきらきらと輝かせながら、「子どもの頃から葡萄畑を見てきて、ずっと美しいと感じていました。太陽の光に透ける甲州の淡い色は本当に美しいと思います。」と、日本固有のブドウである「甲州」について語っておられました。

　グレイスワインの「グレイス」は、彩奈さんのおじいさんが名付けられたそうで、ギリシャ神話に登場する女神様の名前だそうです。「グレイスの名にふさわしいエレガントな味わいをいつも強く心に思っている」とおっしゃっていました。

 「エレガントな味わい」という言葉を聞いたとき、私の中ではどんな味わいなのか、はっきりと想像することができませんでした。しかしその後、グレイスワインを試飲させていただいて、その美味しさに感動しました。透き通るようにきれいな透明感の中に凛とした上質なぶどうの味わいをしっかりと感じました。またその酸味、甘み、渋み、苦味‥味わいのバランスが、自然と体に馴染むような心地よさ。エレガントって、もしかしたらこうゆうことをいうのかなと、そのとき思いました。

　三澤さんは日本のワインについて、「選果の作業や小仕込みでの醸造といった繊細で丁寧なワイン造りは、日本人でないとなかなかできないこと」とおっしゃっていました。選果とは、ワインの雑味やえぐ味の元になってしまう傷の付いたブドウを取り除く工程です。同じ選果という作業でも、日本は海外と比較にならないほど丁寧で繊細に行うのだそうです。先ほど味わった、澄み切った美しい透明感とブドウの繊細かつ力強い味わいを思い出し、日本にしかできない日本ワインのこれからの可能性に、とても大きな「わくわく」を感じました。

中央葡萄酒株式会社　グレイスワイン　【山梨県】

グレイスワインは、日本ワインを牽引し、日本生まれのブドウ「甲州」を世界の舞台に引き上げた実力を持つワイナリーです。

世界的に有名な国際コンクール「デカンタ・ワールド・ワイン・アワード」では３年連続の金賞受賞。

世界からも注目を集める日本を代表するワイナリーです。